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【自己肯定感を育む絵本】ねこのピート だいすきなしろいくつ|あらすじ&レビュー

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とにかく「健康」でいてほしい。

優しい」心を持ってほしい。

勉強」ができる子になってほしい。

安定した「」についてほしい。

」を見つけてほしい。

我が子に願う事はたくさんあると思います。キリがありません。幸せになってほしいのですから。

美しい世界に触れさせるため?想像力を育むため?語彙力を養うため?親子の触れ合いの時間を増やすため?

いろんな意図を持って私はお子達に絵本を読み聞かせます。なるべくたくさんの絵本に触れさせようと日々努めています。

私はいつも無意識に底抜けにハッピーな絵本を選びがちです。この世は決して悪いところじゃない、生きていること自体が尊いことである、と感じて欲しいんです。

きっと、「自己肯定感」というやつを絵本に期待しているのだと思います。「成功体験」的なやつを幼少期から絵本の世界で積み重ねてあげたいと願っているんだと思います。

自己肯定感」=「ありのままの自分を肯定すること

ミスや周りの目を気にしすぎることなく、自身で意思決定をし、何事にも前向きに挑戦できる感性を持った、強かな子になってほしい。

そして、そんな「自己肯定感」を育むきっかけになると信じてやまない絵本が、今回ご紹介する「ねこのピート だいすきなしろいくつ」です。

あらすじ(内容)

「白い靴、かなりさいこう!」

あたらしい靴でおでかけするのが嬉しくて歌をうたうピート。

ところが、なんてこった。いちごの山を登り、ピートの靴は真っ赤っか。今度はブルーベリーの山も登り、今度は真っ青。

ピートは泣いている?いいえ、泣いてなんかいません。こんな歌をうたっています。

「赤い靴、かなりさいこう!」「青い靴、かなりさいこう!」

色が落ちても、びしょ濡れになっても、ピートは気にしません。

「何があっても、歌をうたって前に進む。そう、それが大事なのさ。」

概要

「ねこのピート
だいすきなしろいくつ

作:キムバリー・ディーン
  ジェームス・ディーン
訳:大友 剛

出版社:ひさかたチャイルド
発行年月:2017年9月
ページ数:32ページ

おすすめポイント

公式の歌がある

「歌がある」と聞いて最初に思い浮かぶのは、かの有名な「はらぺこあおむし」でしょうか。

「げっつよーびー、げっつよーびー」と子どもたちが口ずさむあれです。

「ねこのピート」も同じです。公式の歌があるんです。

絵本の最後には歌詞と楽譜もついています。かなり、さいこう!

海外でも人気がある

アメリカではすでに大人気のこの絵本ですが、最初は2008年に自費出版し、10ヶ月をかけて7000部を販売したとのこと。

以後、Youtubeを通して認知が広がり、大ヒット。ニューヨークタイムズベストセラーリストでは43週連続ランクインを記録したそうです。

アニメ化もされ、「Amazon Prime Video」でも視聴できます!

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読み聞かせにちょうど良い

「リズミカルな反復」が多いため、親子で楽しく読み聞かせができます。

ページ数は32ページ、文字数もあまり多くなく、3歳から5歳頃のお子様にちょうど良い文量です。

レビュー(感想)

私はこの絵本を義母にもらいました。いえ、もらったのは娘ですが、私が勝手に親である私たち夫婦へのギフトのように感じました。

子どもの失敗は大目に見てあげなければいけないとわかっています。が、それでも日々に追われている大人たちは小さいことでも怒ってしまうことが結構多めにあります。

常に余裕がないんです。切羽詰まってるんです。

「気をつけてって言ったでしょ」「なんでそんなことしたの」となりがちです。もちろん頭では「子どもなんだから仕方のないこと」とわかっていますから、後で猛省するんですけどね。

そうです。ギリギリなんです。全て穏便に事を運びたいんです。何事もなく、平和に、今日1日を終わらせたいんです。大人のエゴです。わかってるんです。わかってはいるんです…

そんなとき、この絵本に少し救われました。いいんですよね、汚しても失敗しても。それはそれです。さいこうです!

おニューの靴で水溜まりに飛び込んで何が悪いんですか。(いや、この絵本を読んだあとでもそれは怒ってしまいそうですが)

スープをこぼした?仕方ないですよ、子どもですから。さいこうですよ、この前まで口を開けて待つだけだったあなたが、自分で食べようとしてるんですから。

転んで怪我をした?少しくらいいいですよ。この前までずり這いしていたあなたが、外を自由に駆けずり回るにまで成長したんですから。さいこうです!

ポケットの中を泥まみれにして帰ってきた?聞けば、「キラキラサクサクをママとパパに見せたかった」って?

ああ、そうか。しかと見届けたぜベイビー。パパには見える、このドロドロべちゃべちゃの「何か」がまだキラキラと美しい霜柱だった頃の姿が。そしてそれをニコニコの笑顔でポケットに詰めるあなたの姿が。

ありがとう!だいすき!かなり、さいこう

そうやって子育てをしていきたいですし、仮にやっぱり余裕を失ってパパやママが小さいことで怒ってしまうことがあっても、「パパがなんかまた小さいこと言ってる!でも気にしない!なんだって、何を言われたって、いつだって、さいこう!」と吹き飛ばせる子に育ってくれればと切に願います。

パンパパを代表して、みなさまにもおすすめします。未来のお子さまたちと、疲弊し切ったパンパパ仲間たちに、とっておきの「さいこう」を。

補足:英語版もおすすめ

元々はアメリカで生まれた絵本なので、もちろん英語版もあります。中学校レベルの英語で、スラスラと読める内容です。

日本語版で内容を理解できた後に英語版の絵本を読み聞かせることで、単語1対1の和訳ではなく、脳内でイメージを膨らませる形で英語に触れることができます。

そして、言わずもがな、「歌」の英語版もあります。音楽はエリック・リトウィンが担当していて、公式ホームページでダウンロードすることもできます。

超初期の英語教材としてもおすすめです!

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