「妊娠記録」をあえてパパがつけてみることにしました。
検診結果や体調などの妊婦ご本人や胎児の「経過」ではなく、日常(家庭環境)の変化やパパにできるサポートなどの方に重きを置いていきます。
どのくらいの時期に何をしたか、どんな苦労をし、どんな気持ちで過ごしていたか。
この先のイメージがまだ湧いていないパパたちの参考になればと思います。
最後には、その月ごとのイベントやタスクを一覧としてまとめています。ぜひご活用ください。
妊娠6週目(妊娠2か月)の記録
6月2日(6w0d) 末っ子イヤイヤ期デビュー
ついに始まったイヤイヤ期。
第二子長男1歳7ヶ月ひーくん、よりによってこの機を狙って彗星の如くデビュー。見計らったように嫌なタイミング。イヤイヤ期らしい見事なイヤらしさ!
一日中「ママ」と「ナナ」をねだる。
「ママ」はママのこと。1ミリでも離れようとすると泣き叫ぶ。パパが代わろうとすると「やや」「いんや」「がー!」と威嚇。
「ナナ」はお姉ちゃんのこと、なら可愛いのに、「バナナ」のこと。ちょっとでもお腹が空くと、いや、たぶんちょっと口が寂しくなった程度で、「ナナ」「ナナ」と言ってキッチンに向かう。
おにぎりならいいよ、パンならいいよ、と言っても、「やや」「いんや」「ナンナンナー!」と威嚇。
…でも君は悪くない。正しい成長だ。覚悟しますよ。
※おねえちゃんのことは「ちゃん」と呼ぶ。だいたい語尾の1-2文字しか喋れないため。
6月3日(6w1d) つわりがひどすぎるため点滴
妻のつわりが酷すぎるため私が有休を取得。妻は点滴。入院を勧められるも「2人子どもがいるので無理」と。
せめてピーク時期ならまだしも、まだ6週。ピークアウト予想の10-12週まで入院したら1ヶ月を超えることになる。無理!
私が毎日仕事を休むわけにはいかないため、ご飯の作り置きやその他家事に必死。
3歳10ヶ月長女の幼稚園に「明日からバス登園にできないか」と相談。悪阻の妻には自転車での送り迎えは無理と判断。これから梅雨を迎えるし。園は快諾。
この先の保護者のお手伝い当番も調整してくれるとのこと。妻が園行事の当番の日はすでに有休取得済みのため「父親で良ければ対応可能」と申し出るも、「トイレや着替えの補助が必要な当番がほとんどなので原則お母さんにお願いしている当番なんです」とのこと。辛い…
申し訳ないです、本当に。ご迷惑おかけします!
6月4日(6w2d) 仕事の調整
つわりの妻を置いて出社。心配すぎる。辛すぎる。定時ダッシュを目標に仕事に打ち込むのみ。
当方営業職につき顧客からの問い合わせが止むことはありません。皆さんはどうやってこの期間を乗り越えているのでしょう…。
昨今は「父親の育児休暇」も少しずつ浸透してきているらしいが、このつわり期間は?働いている妊婦さんも、妻のようにつわりがひどい人はいるはずで、でもまだ報告しづらいこの期間は一体どうしてるんだ?甚だ疑問。
娘の登園はバスに切り替えたおかげでどうにか。バス停が徒歩3分のところにあるのが救い。
6月5日(6w3d) 両家の母親に妊娠報告
安定期を待たず、妻と私の双方の母親にのみ妊娠報告。私の不在時の娘の送り迎え(バス停まで)や、たまにご飯のデリバリーを相談。
近くに住むママ側ばあばは仕事の合間でできる限りのことをしてくれると。やや遠方に住むパパ側ばあばはいつでもフリーのため有事の際はいつでも力を貸してくれると。
極力自力突破を目標にはするものの、頼れるときは頼ることに。
逆に誓う!我が子たちが子育てを始める頃、時間的にも体力的にも財力的にも「いつでも助けてやる」と言えるじいじになってみせると。
6月6日(6w4d) つわりにはしょうががいいらしい
在宅勤務と言いつつ、ほぼ家のタスクを消化。
月曜日の点滴後に処方箋をもらったが、その日の薬局の営業時間を過ぎていたためもらえず。処方箋の有効期限が今日までのため昼休み時間にダッシュで受け取りに。
ついでに、妻が食べたいという鯖の味噌煮を買い出しに。作ってあげられればいいものの、普段料理をしない私にはハードルが高すぎる。近くのスーパーでこれを購入。
つわりに良いと言われている生姜がなかなか効いていて、サイズもちょうどいい。下手な手料理を振る舞って吐かれるくらいなら最近のハイレベルな冷食の方がよっぽどいい。時代に感謝!
昼休み時間を20分ほど過ぎてしまったが、祈りが通じて仕事の電話は鳴らず。
6月7日(6w5d) 奇跡頼み
バス登園のイヤイヤが始まる。予想はしていたが。どうにか言い聞かせてバス停まで行くも、泣き続ける。
そこに奇跡!今日は娘のクラスの副担がバス当番。副担に抱っこされニコニコ笑顔で手を振って去っていく。
今の我々にはこういう奇跡も必要だ。神に感謝!園に感謝!
6月8日(6w6w) 感動のお赤飯
ママ側ばあばが赤飯を持ってきてくれる。つわりでマタニティブルー気味の妻は泣きながら食べ、そして吐く。
お医者さんいはく「吐いても全部が出るわけじゃない」。たとえ吐いても、食べられるときに食べるようにと。
がんばれー!
妊娠2ヶ月(妊娠4週~7週)のイベント、タスクまとめ
妊娠2か月は、いわゆる「妊娠初期」の始まりです。
妊娠超初期(妊娠3週まで)はほとんどの方が妊娠に気付いていないため、「妊娠判明!」のイベントがだいたい発生するのがこの時期です。
妊娠検査薬で陽性反応、病院で胎嚢、胎芽、心拍を確認、お住いの市区町村に妊娠届出書を提出、無事オフィシャルに妊娠、というフェーズにあたります。
まだ流産の確立が高い時期で、心配が絶えない時期です。また、つわりが始まり、早い人だとつわりのピークを迎えることも。
妊婦としての暮らしが始まる「ワクワク感」と「マタニティブルー」の狭間で、心身ともに少し辛い時期になります。
第一に「乗り越える」「耐え忍ぶ」こと、次に「これからのプランを考える」こと。そのための情報をまとめました。
妊娠の気配を感じる
規則的な生理周期の人は生理の遅れから妊娠を疑うことも。疲れやすさ、少量の出血、胸の張り、つわりなどの症状から妊娠の気配を感じる人もいるでしょう。
妊娠検査薬で検査をする
妊娠4週~5週頃になると、尿中hCGホルモンを検知して反応を示す妊娠検査薬でも反応が出やすくなります。
出産予定日を算出する
最終月経の開始日に280日を足すことで仮の出産予定日の算出が可能です。その頃に引越しや出張などの大型の予定を入れている場合は可能な限り調整しましょう。
計算方法はこちら
産婦人科を受診する
市販の妊娠検査薬は正確ではなく、子宮外妊娠や流産の可能性も否定できません。陽性反応が出たらまず病院を受診しましょう。
産婦人科で胎嚢確認
病院ではまず胎嚢が子宮内にあることを確認します。確認できれば「子宮外妊娠」の可能性は排除されます。妊娠4週~5週くらいには確認できることが多いです。
産婦人科で心拍確認
子宮内に胎嚢が確認できた場合、次は心拍の確認をします。妊娠5週~6週頃に確認できることが多く、少し早いと初診時では確認できないこともあります。
持病がある場合は薬について相談する
妊娠中は自己判断で薬を服用するのは避けましょう。持病があるようでしたら、妊娠診断時に病院で相談しましょう。
禁酒、禁煙、カフェイン減に努める
妊娠中に避けるべきものは、妊娠がわかった瞬間に速やかに根絶やしにしてやりましょう。
葉酸を摂取する
先天性障害のリスクを減らす葉酸は妊娠前から摂取しておくことが理想です。ただ、貧血などの予防にもなるため遅いということもありません。妊娠がわかったら少しでも早く葉酸の摂取を開始しましょう。
市区町村に妊娠届出書を提出する
産婦人科を受診して妊娠と診断された場合は、妊娠届出書の提出に行きましょう。パパによる代理提出も可能です。ママのつわりがひどいようなら代わりに行きましょう。これからの妊婦検診で必要になる「受診兼(補助券)」や「母子健康手帳」「マタニティマーク」がもらえます。
盛大に喜ぶ
これは意外と大事なことです。妊娠報告時、「パパが喜んでくれるかどうか」を心配するママも実は多いそうです。もし望んだ妊娠なら、恥ずかしがらず、素直に、ドカンと、盛大に喜びを表現しましょう。心配事は少しくらい後回しにしても大丈夫です。後で考えましょう!
とにかく早く帰る、時間を確保する
これもパパの大事なタスクです。早い人は妊娠4週~5週にはつわりが始まり、6~7週頃にピークが来ることもあります。家事や上の子のお世話など、できることは率先して対応しましょう。
また、仮につわりが軽くても、妊娠発覚直後はハッピーモードです。準備するものやお子様の名前、今後のプランなど、話したいことがたくさんあるはずです。早く帰宅し、幸せ会議を開催しましょう。
早い人はつわりがはじまる
つわりとの激闘が始まります。食べ物や料理、ちょっとしたテクニック、パパのサポートなど、アプローチ方法は様々。一つでも多く策を知っておき、手あたり次第に試行してみる、それしかありません。
パンパパ!運営者「幸作」の妻が第三子妊娠時に藁にも縋る思いで採用してみたつわり対策の全てを今後まとめていく予定です。ご期待ください!
妊婦検診がはじまる
妊娠が確定すると妊婦検診が始まります。妊娠23週頃までは4週間に1回、それ以降は2週に1回、36週を超えると毎週になります。※それまでに市区町村に妊娠届出書を提出し「受診券(補助券)」の交付を受けてください。
エコー写真アルバムを作る
ほとんどの方が2ヶ月目のうちに妊娠が発覚し、最初のエコー写真をもらっていると思います。今後も妊婦検診の度にもらえます。
妊娠という経験は人生でそうそうあるものではありません。エコー写真をアルバムに整理するなどして、その時の気持ちをメモしたり、経過を記録してみるのはいかがでしょう。いつか無事に産まれた赤ちゃんと一緒にこのアルバムを眺めるのも素敵な時間になることでしょう。
つわりが始まってしまうと、ママはそれどころではなくなります。つわりが落ち着くのを待っている間に、せっかくの最初のエコー写真がボロボロに、なんてことは避けたいところです。ママが動けないなら、パパが動きましょう!誰よりも早い妊娠祝いとして、パパからママへのプレゼントも良いかもしれません。
妊娠アプリをダウンロード
各社いろんなアプリを配信しています。今日が何週何日で、それはどういう時期で、今は何をすべきときで、どんなことに注意すべきか、いろんな情報を毎日受け取ることができ、便利です。一つはスマホにいれておくことをおすすめします。
ママや胎児が今どういう状況か、パパも把握しておきましょう。肉眼では見えない胎児の「大きさ」などがわかると、意外と実感が湧いてくるものです。体調管理をするママはもちろんのこと、パパにもおすすめします。
当ページの執筆者「幸作」のおすすめは「まいにちのたまひよ」です!
マタニティウェアを用意する
まだお腹は出てきていないからと後回しにしたり、妊娠中にしか着ないものだからと結果として購入を見送る人もいるようです。しかし、マタニティウェアにより腹部の締め付けを回避することでつわりが軽減することもあります。どうせなら早いうちに購入し、短い妊娠期間中でもフル活用することをおすすめします。
妊娠中に避けるべき食べ物を把握する
つわりがひどくなると、ママの代わりにパパがご飯を作る機会が増えてくると思います。そうなると、パパも妊娠中に避るべき食品も把握しておく必要がでてきます。必ず理解しておきましょう。
マタニティマークを入手する
体調がすぐれない日が多いのにまだお腹が大きくなく周りに気付いてもらえない妊娠初期こそ、マタニティマークは必要です。
妊娠届出書の提出時にもらえることが多いですが、複数のかばんを使い分けている方は複数用意しておくことをおすすめします。
マタニティマークの入手方法はこちら
母子手帳ケースを入手する
妊娠期間中は、妊婦検診などで通院することが多く、母子手帳や保険証の他にも「診察券」や「受診券(補助券)」「各種申込書」などの持ち出し機会が増えます。
紛失などを防ぐためにも、母子手帳ケースは用意しておきましょう。
産後も、お子様の保険証や診察券に加え、医療証やお薬手帳など増える一方です。兄弟が増えるとなおさらです。
我が家では子どもの数の母子手帳ケースを保有し、管理しています。急遽パパが病院に連れていくとなったときも「これさえ持っていけば全てが揃っている一式」をすぐに持ち出せるので便利です。
手続きや制度、出産費用などの確認
出生届の提出や出産育児一時金の申請など、出産するときや出産した直後の手続きや費用を確認しておきましょう。
手続き方法は、自治体や健康保険などにより異なります。予めHPなどに目を通しておきましょう。
出産費用の多くは「出産育児一時金」でまかなうことができますが、産院によっては大幅に超過してしまう場合もあります。不足分を積み立てておくなど、事前の計画も必要です。